トルコ戦士の皆様
ここのところS400問題で情報が錯綜しています。
トルコS400導入の中止や延期報道の流れ
発端はドイツメディアの中止報道です。
→驚きのS400中止報道!これこそ最高の吉報なのですが
これをトルコ政府が必死に否定し火消しにかかるのですが…
今度は米メディアから延期の可能性があると報道され…
→もしかしたらトルコのS400導入が延期されるかもしれません!
最後は…
トルコ外相が改めてS400の延期はないと表明しました。
→トルコ外相!S400延期について否定(アメリカ議会は究極の選択を迫る)
現在、この状況に対して、アメリカ議会がトルコへの制裁に向け法案をつくろうとしています。
そもそも、この件ですが…
トルコがロシア製のミサイルシステムS400を導入して、一体、何をしようとしているのでしょうか。
エミン先生のS400見解
これについて、エミン先生が、こういう見解を示されています。
問題は誰に対してS-400を使うのかです。トルコの周りでミサイル保有していて脅威になりそうな国はロシアとイランです。当然S-400はロシアに使えないですよね? 軍事機器の専門家ではありませんが、ロシアのミサイルでロシアの戦闘機は撃ち落せないと思います。 https://t.co/Kp148atZgx— エミン ユルマズ (JACK) (@yurumazu) 2019年5月16日
本当に見事な見解です。
トルコの脅威といえば、ロシアとかイラン、それからクルド組織ぐらいでしょうか。
S400は対アメリカ製の武器
要するに、ロシア製のミサイルシステムS400で、ロシア製の戦闘機やミサイルを防ぐことは、普通に考えて、無理だろうということです。
この辺りは、大王自身詳しくないのですが…
ひとつ言えることは…
S400はアメリカとかNATO陣営の武器からの攻撃を防御するために開発されたミサイルシステムです。
要するにS400は対アメリカ(NATO陣営)のための武器なわけですね。
ですから、アメリカはトルコのS400導入を認めることはできないわけです。
なのに…
なぜトルコはS400にここまで固執するのか…
これに関しては、考え方を変えてみる必要がありそうです。
なぜトルコがS400に固執するかではなく…
誰がS400に固執しているのか?と考えてみると…
一つ答えが出そうです。
なぜトルコはS400に固執する必要があるのか
ここから先は、あくまで、もしかしたら、こうかもよという話ですので…興味の無い方はスルーされてください。
それで…
誰がS400に固執しているか…
それは恐らくエルドアン大統領です。
エルドアン大統領がなぜ、対アメリカ製であるロシア製のS400が欲しいのか…
大王のブログを遙か昔から読んで下さる方はピンとくると思いますが…
エルドアン大統領とアメリカとの関係がここまでコジれた発端は…
2016年7月に起きたトルコ軍のクーデターです。
→速報、トルコでクーデター
実はこのクーデターが起きた時、エルドアン大統領はトルコのリゾート地マルマリスに滞在していました。
マルマリス
エルドアンをピンポイントで狙うためトルコ軍のヘリコプターが…
エルドアンが滞在しているホテルを爆破するわけですが…
なんと、この爆破数分前にエルドアン大統領は攻撃情報を察知し、間一髪でホテルから退避していました。
なおこの情報をリークしたのがロシアのプーチン大統領ではと憶測されています。
マルマリスでの攻撃をかわしたエルドアンはジェット機でイスタンブールに向かうわけですが…
この時、トルコ軍のアメリカ製戦闘機F16に追いかけ回され、飛行を邪魔され、しかもロックオンまでされています。
しかし、なぜかF16のパイロットはロックオンしたのに発射しませんでした。
なぜ発射しなかったのか、この件は未だに謎に包まれています。
とにかく…
つまりエルドアン大統領はアメリカ製の武器で命を狙われたわけですね。
なお、このクーデターはアメリカが裏で絡んでいるとされ…
主犯者とされるギュレン氏はアメリカで匿われています。
→クーデター、アメリカ関与疑惑
エルドアンは何度も自分の命を狙ったであろうギュレン氏の身柄引き渡しを要求するのですがアメリカは応じようとしません。
こうなるとエルドアンとしては、俺の命を狙ったヤツを匿うとはどういうことじゃ~と不満は高まるわけですし…
そうなると…
どうしてもアメリカがやはりクーデターに絡んでいるのではと強く思ってしまうわけです。
ですのでエルドアンとしては…
もしかしたら、またアメリカが、何やらけしかけ、クーデターみたいなものが起きるのではと、心配でたまらなくなるわけですね。
現にベネズエラでアメリカが主導するクーデターが起きていますし…
→エルドアン大統領!他人事ではないベネズエラのクーデター
ようするに…
エルドアン大統領がS400に固執する理由は…
またアメリカがクーデターを企んで、Fなんちゃらとかいう戦闘機が飛んでくるのでは…
もしくはアメリカがシリアにぶっ放したトマホークがいつしかトルコに飛んでくるのではと・・
→米国遂に直接攻撃、1発1.5億円をシリアに59発!トルコ支援表明
このような空想が脳裏によぎっているのかもしれないません。
だから、アメリカのエルドアン攻撃を防ぐためには、しゃ~ないけど、ロシアのS400しかないよねという感じでしょうか。
エルドアンは邪魔な存在
アメリカとしては、トルコとはいい関係でありたいはずですが…
やはりエルドアンは邪魔な存在ですので、水面下で虎視眈々とエルドアンの失脚を狙っているはずです。
現在、アメリカは経済的にトルコを痛めつけており…
トルコ国民のエルドアンへの不満を高めようとしています。
この件に関しエルドアンは常々、トルコリラ安は外国の陰謀だと怒りを滲ませています。
→トルコを弱体化させるための外国の陰謀
アメリカの経済攻撃が効いたのか現在、トルコ国民の不満は高まっており…
エルドアンのお膝元であるイスタンブール市長選でまさかの敗北という状況になっています。
→予想外のトルコリラ上昇!エルドアン陣営敗北いとをかし
このあたりはさすがアメリカ様という感じですね。
周知のとおりエルドアン大統領は…
現在、トルコ国民に追い込まれ、イスタンブール再選という茶番が起きています。
→イスタンブール再選決定!トルコ円一時17円台に突入
まとめ
S400に固執するのはエルドアンの身をアメリカ製の武器から守るためで…決してトルコのためではないんじゃないのという感じでしょうか。
ロシアはこの辺りを上手く利用して、エルドアンをそそのかしている感じですね。
最後ですが…
なにより今のトルコとアメリカの状況で、一番、得をしているのはロシアっぽい感じですが…戦士の皆様はいかがお考えでしょうか。
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