今度は欧州ショックかも「エルドアンの難民解放でEU激震」

トルコ戦士の皆様

トルコの難民解放によって欧州に激震が走っています。

この難民解放を軽く整理してみますと…

発端は…
シリア・アサド政権とロシアによるイドリブ攻撃です。

イドリブというのは…
トルコ国境付近にあるシリアの都市で…
シリア反政府軍の最後の拠点となっている場所です。

なぜ、ロシアがトルコの反対を押し切って…
アサド政権のイドリブ攻撃の助太刀をするか？
ですが…

シリアはロシアの生命線

実はロシアが地中海にアクセスするには…

黒海からスタートし…
NATO陣営であるトルコのボスボラス海峡、ダーダネル海峡を通過しなければなりません。

つまり、ロシアの海路は、NATO陣営に握られているというわけですね。
海峡を封じられると、ロシアは船による輸送も、海軍の移動も…
出来なくなり、ロシア北にある港（南方面にアクセスするには非常に不便な）を使うしかなるわけです。

ある意味、NATO陣営はロシアを簡単に陸封できるわけです。


これじゃ、どうにもならねぇ～と目を付けたのが
シリアのタルトゥース港です。

シリアはトルコとレバノンの間に挟まれる形で…
地中海に面しており…

ここをロシアが地中海の拠点して…
（陸封を防ぐ生命線として）
なんとしても確保したいわけです。

それで、現在、ロシアはアサド政権と…
タルトゥース港をロシアの海軍基地として使用することを合意しています。
（基地の使用期限は49年間）

ですので…
ロシアとしては、トルコがなんと言おうと…
とっととイドリブにいるアサドの敵であるシリア反政府軍を始末したいわけです。


それで、始末するため、何度もトルコとの停戦合意を破り…
→トルコ軍、イドリブで戦闘開始「ロシアに猛抗議」

再度、先日の停戦合意に至ったわけです。
→シリア戦闘、停戦合意「エルドアンの揺さぶりが功を奏す」

EU側、難民を指をくわえて眺めているだけ

それで、何で…
エルドアンが難民を解放したかというと…

アサド政権軍とロシアの攻撃によって…
イドリブ付近に暮らす人々が、住むとこを失い…
難民となり、トルコに逃げようと押し寄せたわけですが…

既に360万人の難民を受け入れているトルコにとって…
とても、これ以上は無理とサジを投げ…

同じ、NATO陣営である、EUや欧米に…
アサドとロシアの野郎をなんとかしろと…
援護を頼んだですが…

知らぬ存ぜぬとばかり…
なかなか、動いてくれないため…

EU側に行かせないようにトルコにせき止めている難民を…
ならば解放じゃ～と…
エルドアンがついにトリガーを引いたわけです。
→野村の2020年トルコリラ年間予想に早くも接近「エルドアンの難民大解放」

今回の難民解放は…

EUのために、トルコがせき止めている難民が…
アサド・ロシアによって、更に増え溢れようとしているのに…
EUは指をくわえて眺めているだけとか…
ざーけんじゃねーぞという大義名分があるわけですね。

ある意味、エルドアンが仁義的に正しいと思うのですが…
メルケルは、「ふざんけんじゃないわよ」と批判しています。
→メルケル、エルドアンの難民解放に苦言

すみません…
チト話が長くなり…
大王の集中力が切れてしまいました。

また、今度続きを（読みたい方がいるようなら）書きたいと思います。

関連記事
→男エルドアンがトルコ人に圧倒的な支持を受ける理由


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