トルコ戦士の皆様
今回のトルコリラ暴落の引き金となったイマモール市長の拘束の件ですが・・・
トルコの最大都市イスタンブールのイマモール市長は、2025年3月19日に以下の容疑で拘束されてしまいました。
①汚職:市当局の入札に絡む犯罪に関与した疑い。
②テロ組織への資金提供:トルコと西側同盟国がテロ組織と指定するクルド系(PKK)への支援容疑。
これプラスでイマモール市長の関係者約100人も同様の容疑で拘束されています。
とにもかくにもイマモール市長はエルドアン大統領の最大の政敵で、次期大統領選の有力候補と目されていました。
今回の件について野党サイドは「次期大統領へのクーデター未遂」と非難しているそうです。
これ以外にもイマモール市長は2022年12月にも公務員を侮辱した罪で禁錮2年7カ月の実刑判決を受け、政治活動の禁止も言い渡されており、この判決に対し、市長側は控訴する意向を示しています。
控訴審の結果が確定するまで、市長は職務を継続する予定で控訴審の判決が出るまでには数年かかる可能性がありますが、エルドアン大統領が法相に指示して手続きを早め、大統領選前に判決を出させる可能性も指摘されている状況だったのですが・・・
エルドアンはイマモールと大統領選をやったら負けると踏んだようで、控訴審の結果が出るまえにトドメを刺すという魂胆が丸見えですね。
そんで今回の拘束の件が有罪だった場合ですが・・・・
確実に務所行き決定です。
汚職やテロ組織支援といった容疑で有罪判決を受けた場合、長期の懲役刑が科される可能性があり具体的な量刑は裁判の内容によりますが、最悪10年以上の可能性があります。
これに加え政治活動が禁止されそうです。
公職追放や政治活動禁止の処分を受ける可能性があり、2028年の大統領選挙への出馬は不可能が確定となります。
野党CHPサイドとしてはイマモールはエルドアンに勝てる最大の対抗馬で、彼が有罪になればイマモール級の有力候補を出せず、次の選挙でエルドアン大統領が圧倒的に有利になりそうです。
現時点ではまだ裁判が続いているため、最終的な結果は不明ですが、有罪になればトルコの政治情勢に大きな影響を与えることは間違いありませんね。
最悪、欧米諸国からの非難や対トルコ制裁という流れも無きしもあらずです。EUやアメリカはトルコ政府の動きを懸念しており、すでにトルコリラが暴落していてイマモール市長の裁判が不公正であれば、また暴落という事態になりそうですね。
最後ですが、今回の件を受けトルコ中銀が緊急利上げを行いました。
今はこの利上げ効果に期待するしかなさそうですね。※当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。トルコ中銀が緊急会合、翌日物貸出金利を引き上げ-リラを下支え https://t.co/TNENwe3Hjt @businessより
— 大王 トルコリラと地獄の日々 (@daiobn) March 20, 2025
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