トルコの格上げは資金流入にかかっているようです。

トルコ戦士の皆様

昨日発表されたトルコ指標の結果です。

トルコ4月経常収支（米国ドル）

前回-4.54B

予想-6.10B

結果-5.29B

4月の経常収支は52億9000万ドルの赤字で前回よりも悪化している内容になりました。

予想より悪化していないことが救いなんですけど、まだまだトルコ経済が厳しい状況のようです。

これを改善するのにはやはり海外からの資金流入がドカンドカンと入って来なければならないのですが、今のところドカンとはいかないようです。

ただシムシェキ財相によると経常収支は改善の方向に進んでいるようで年末時点の中計計画予想の年間赤字347億ドルを大幅に下回り年間赤字は240～270億ドルになる見込みだそうです。

このあたりに関して、トルコのインフレが元凶なんで、まずはここをきっちりと退治してもらいたいところですね。

で、このインフレに関してS&Pから見解が出ています。

インフレ解消プロセスはゆっくりと進むとし、現在のトルコの格付け「B+」はトルコの経済規模からすると過小評価で、あとはトルコへの資本流入がどうなるか次第という感じだそうです。

こういう見解ですので、海外からの資金流入がドカンと来たら、さらなる格上げが期待できそうですね。

最後にトルコリラ状況です。

TRYJPY,USDTRY日足チャート

経常収支が悪かったせいでしょうかドルトルコではややドル買いが優勢になっているようです。

ただトルコ円のほうはドル円に助けられる形で4.8円台をキープしています。

ドル円に関しては明日に米消費者物価指数とFOMCが控えていますので、これから様子見ムードに突入することになりそうですね。